「興味ないってのも本当みたいだ。苗字教えてよ。遊羽ちゃん」
「真田よ」
「へぇ〜、真田遊羽…ね。遊羽ちゃんてさ、興味あるものってあるの?」
「ないわ。それよりあなた」
「南糸って呼んでくれ♪」
「草原って」
「そっちかよ!苗字好きくねぇのによ!」
「草原、頬に切り傷ついてるわ。きっとそこにある針金で…草原?」
南糸は
一瞬固まってから
口を開いた
「俺の…俺の肌に傷がー!?」
その姿を見た遊羽は
ボソッと言葉を放った
「…ナルシー…」
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