大声で話さなければ聞こえないほどの土砂降りの雨
暗い部屋
こんな時でも素直になれない自分。
ふわりと暖かいモノに包まれた...
「!?」
「こんなに近ければ、大声で話さなくても聞こえるでしょ?」
ギュッと南糸に抱きしめられて……
確かによく聴こえる。
怖くもない。
でもこの鼓動が聴こえそうなくらい近くて少しでも雨がおさまれば聴こえてしまいそうで……。
「……わ、私……怖くない……のよ?」
雨が少し止んで、もう互いの声が聞こえる。
停電は未だに続いているが……。
「ん?俺が抱いていたいだけ――」
「バカナル」



