未完成LOVE


「今実梨が来てるのよ」

「実梨ちゃんが?」

「南糸に話があるって」

「?」


二人で実梨がいる部屋まで行った。


「あぁ遊羽おかえ――…」

「こ、こんにちはぁ〜……」

「アレ!?なんで顔だけ男がいるの!?」

「かっ顔だけ!?」

「アンタが顔以外なんの取り柄もないように見えるからよ」

「ヒドーい」

「さっきの南糸だったのよ。まぁタイミングいいじゃない。言うんでしょ?」

「そうそう。南糸くん」

「え?」


実梨は真剣な顔をして話した。


「……遊羽の彼氏になった以上は遊羽を任せなきゃいけないわけ」


逆に南糸を任せられてるような……。


と考える遊羽であった。