―――――その日の放課後



めずらしく南糸の教室の前で

遊羽が待っていた


「……!?遊羽ちゃん!?」

「今日はごめんなさい。きっと困らせてしまったわ」

「そんなことっ……なにか…あっ………やっぱりなんでもない」


泣き顔を見たばっかりなのに

その話題を振るなんて


そんな勇気出なかった


「……そう……」

「……大丈夫?」

「………今は落ち着いているわ」

「…それはよかった…」