──────二棟自宅



あの日

遊羽の彼氏に協力してもらおうとした


「遊羽を呼べ?」

「そう、ほら、あの子と離れちゃうじゃん?私すごく…辛くて…でも、遊羽もきっと辛い…だから…突き放そうと思うの」

「は!?突き放す!?何言って…」


相当ビックリしてる基くん

そりゃそうだよね…


「だって絶対辛いから…辛い顔見たくないし…私たちとのこと…少しは忘れてくれればその後少しは気が楽になるかなって…」

「でも…どうに…?」

「教室に呼んで…私たちの話声がドアの前に聞こえるくらいに話すから…あとは私たちに任せてくれればいいの」

「…本当にそれでいいのか?」

「私も突き放されなきゃ…高校でちゃんとやってける自信ないよ…遊羽のいない学校生活なんてすぐに朽ちてしまいそう…」

「わかった…やってみる」