Hamal -夜明け前のゆくえ-



僕が生きる世界はとても狭くて、僕の心は自分でも照らせないほど深いところへ沈んでしまっている。


無理に笑っていてもどうにもならない。幸せなどやってこない。繋ぎ止めたい幸せそのものが手元にないのだから。


平気なふりをしたって、つらさがなくなるわけじゃない。絶えず苦痛が与えられるのだから。



どうすればいいんだ。


これ以上、僕はなにをすればいいいんだ。


痣だらけの体と、増すばかりの痛みと、疲弊し続ける心を抱えて、どう戦えばいいの。


まだ、もっと、もっと、耐えろって言うのか。


無理にでも笑って、明るい自分を演じろって言うのか。


8畳一間の小さな箱で、大粒の涙をぼたぼたと流したことも。


もう嫌だと泣きじゃくった僕も。独りが堪らなく寂しかった気持ちも。


なかったことになんか、できない。



「どこに行けば……どんな風に生きれば、僕は、見つけてもらえるの……」


どうして今のままの僕じゃ、ダメなの。


なにが足りないんだ。なにが気に食わないんだ。僕で在ることがいけないのなら、教えてよ。


酒にも金にも及ばない、興味も持たれない、どうでもいい僕で在りたくない。



「主張しろよ」


滲む視界の中で、祠稀だけが僕を見ていた。