・
   ・
   ・
   ・



「――アンヤノイコウ?」

「なにそれ。どっかのサークル名?」

「違うよほら、あれでしょ。なんでも知ってる情報屋さん」

「お前らなぁ……ちょっと前、騒ぎになっただろ」

「わかった! 子供集めてヤバいことやらせてたってグループだ!」

「ああ、あれか……でも全員捕まったんじゃなかった?」

「リーダーだけじゃね? あとはひとり残らず消されたらしいじゃん」

「そのグループがどうかしたの?」



 仄暗い街にはびこるのは
 好奇心と無関心と裏表。


 揉まれて廃れて残るのは
 嘘か、真か。闇か、光か。




「生き残りがひとりいるんだと」




 真相はまだ、誰も知らない。




   ・
   ・
   ・
   ・