【完】想うのはこれから先も君ひとり

「顔、出しな?」


「2人とも怖くない?」


「大丈夫。愛花に話な。コイツは分かってくれるから」


杏莉はヒョコッと顔を出した


でも、裾は握ったまま


「東条杏莉です。よろしくお願いします」


杏莉が自己紹介をしてハッとした愛花


「ママやパパが言ってた転校生って杏莉ちゃんだったんだー!!可愛いー。」


いや、愛花も充分可愛いと思うけど…

「小野寺愛花です。よろしくね」


愛花に自己紹介をされ安心したのか笑顔になった


「何処の高校から転校して来たの?」


「葉月高校」


「あたし、その高校行きたかったんだよー。ママ達の出身校でもあるし。多川先生ってまだ居る?」


「多川先生を知ってるの?担任だったんだよ」


2人とも意気投合したみたいで話が盛り上がっている