「見かけによらずって何だよ……。
 とにかくお前も本気になれるんだって分かってホッとしてるんだ」




勝平、なかなかの言われようです。




可愛いコから告白されたら、惚れてなくても何となく付き合っていた勝平でした。




志郎は、勝平がこのままずっと何となく生きていって、何となく虚ろーに刹那的に暮らしそうなイメージを持っていました。




「勝平、お前いま生き生きしてるように見えるぞ」




「はい? 生き生き?」




生き生きというよりヤキモキやモヤモヤ、って感じですが確かに心は揺さぶられていました。