「MPは…」


「マジックパワーの略だろ」



え?




優ちゃんの言葉を遮るように言葉を発したのは



「斗真くん!」


「チンタラ歩いてたら遅れるぞ」


「え!あ、うん!」



優ちゃんがすごい形相で斗真くんに叫んでいるけど、それは浬世也に任せて私は斗真くんの隣にならんで歩き出した



そんな私を見て、斗真くんがニコッと微笑む



うわ…


やっぱ好きだな



私は少し顔を赤らめながらも気になっていたことを取り敢えず聞くことにした



「…美桜ちゃんは?」


「何が?」


「一緒かと思った」


「昨日、ちゃんと言ったって言っただろ?」



そうだけど…


あの美桜ちゃんがそんなことぐらいで引き下がるのかな?