私はそれが合図のようにして、溜まっていた言葉を吐き出していく



「…っ…嫌だった…」


「うん」



その目に見つめられると身動きできない



「…腹が立って…」


「うん」



こんな言葉言うなんて恥ずかしいのに



「…悲しくて…」


「うん」



気持ちが溢れて止まらない



「嫉妬してしまう…」



そこまで言うと返事の変わりに、優しい触れるだけのキスが降ってきた




そしてすぐに顔は離れる





「ざまーみろ」





そういって笑った斗真くんは確実に悪魔



不可解で難解で



取扱い注意だ






※取扱注意の悪魔


綺麗な容姿で人を惑わせて


一瞬で心丸ごと持っていかれます


注意しましょう