私たちは視線を絡ませたけれど、言葉を交わすことはなかった



佐藤くんといるところを見られたのかもしれない



でもそれも仕方がない



今の時間は絶対に必要だったのだから



そして授業が始まる



ちゃんと伝えなきゃ



もう一度伝えたい



はやる気持ち



けれどそれとは反対に



今日に限ってチャンスは全く巡ってこなかった



休み時間の度に訪れる美桜ちゃん



千切れそうになる心




はぁ…



グズグスとろとろしてるから、恋愛の神様も呆れて私を見放してしまったのかも…




そうして結局は何もすることが出来ずに放課後を迎えていた







※俺様彼氏の脱走


怒った時にはよくあります


とりあえず様子を見ましょう