「寝坊しちゃったの。ホラ、早く教室いこ」

寝坊なんて、珍しい。


ふたりで教室へと向かう。

廊下はしんとしてて、ホームルームの真っ最中。

…毎度のことだけど、入りづらい。


ふたりで意を決して、扉のドアを開けた。


「遅刻してすみませ………」


ガラガラ…

みんなが、一斉をこっちを見る。

そして、教卓にいる担任に謝ろうと思って目があった瞬間、ニヤっとした笑みをされた。