昼休み。


いつも通りミオとお弁当を食べていると、大和がやってきた。


「色葉」


「大和!どしたのー?」



からあげをもぐもぐしながら、大和を見上げる。


「今日一緒に帰れる?」


今日?


「あー…今日…は…」

「残念だけどあたしが先約でーす」

べ、と舌を出して笑いながら、ミオが大和にピースする。



「え、あ、そっかー…」


「うん。ごめんね。なにか用だった?」


「んー…あのさ……丸井さん、ちょっと確認」


ん?とミオが首をかしげながら、大和とコソコソ何か話し出した。

丸井っていうのは、ミオのこと。

丸井澪、がミオのフルネーム。


大和がミオに何か言うと、ミオはぱぁっと顔を明るくする。