「兄ちゃん!おれと庭で、キャッチボールしよ!」 あぁ、そういえば優馬、そんなこと言ってたなぁ。 「おー、いいぞ。やるか!」 お兄ちゃんの言葉に、優馬が嬉しそうにボールを取りに行った。 台所から、お母さん。 「さ、今のうちに二人とも、二階行きなさい」 「ありがと、お母さん」 純くんがお母さんに一度お辞儀したあと、私と純くんは二階に行った。