「……那李。お前はこの子と遊びで付き合ってるんだよなぁ?」 「…いや。本気で好きだから」 ……那李のお父さんに向かって言った言葉が、とても嬉しかった。 あたしも、好き、なんだよ? 本気で、好き、なんだよ? 迷惑かけてる分際で、気持ちを伝えられるわけがない。 だったら。 だったら、嫌われたほうが、いいのかも。