「うん…」




その後那李はすぐに出かけた。



「――萌様、私も用事がありますので、午前中は留守にさせていただきます」


「は、はい…」




―――――チャンスだ。




居なくなれる。



監視カメラなんて関係ない。
出ていったら、どうでもいいから。




長谷川さんがいなくなったのを確認して、この大きな屋敷をでようとした。