………あたしは那李の膝の上。


お腹に両手をまわされて。


「では私はこれで」



「……降りていい」



テーブルにならべられたスコッチエッグとサンドイッチ。

それには手をつけずにコーヒーだけ飲んでいる那李。


「那李は朝、コーヒーしか口に運ばないよね」


「朝、食欲がわかないからな」