「……萌様…でございますか?」 「そう。だからクソ親父に言え。政略結婚なんかしないって」 「……証拠…はございますでしょうか」 「結婚する相手に証拠なんてないだろ。……まぁ、強いて言うなら…二人きりの夜を過ごしてる」 「なっなにそれ!!あたしそんな…」 「お前は何も言うな。一言でも口にしたら…池にいる鯉のエサだからな」 小声で耳元で囁かれて、怖くなって腰が抜ける…