仔猫を拾った王子様





「大丈夫ですよ、那李さまはそのような方ではありません」



「でも…切られたのは、事実で…


もう、わかんないや…」




あたしのネガティブさに、さすがの長谷川さんも、もう声をかけようとはしなかった。



何分…何時間くらいだろう。
たまに泣いて、ぼーっとして。

一人ベッドの上で、そうしていた。