仔猫を拾った王子様





「な…那李…?」

『あぁ。どうした?』

朝とかわらない、那李の声。



「……あたし…あたし…、妊娠…したの…」








『………は』



は?
って…

やっぱり嫌だった…?



『ブツッ…ツー、ツー』



電話、切れちゃった…


「長谷川…さん…那李………電話…」



怖くなった。