仔猫を拾った王子様




あたしが少し落ち着いてから、メイドさん達がたくさん部屋にやってきた。



「萌さま〜!こちらは女の子ようのお洋服でございます〜」


「こちらは男の子ようの…」


「こちらは最新のおもちゃ…」



気がはやいと思うんですけど…


それでも、何も言えなかった。


それに一人じゃないから、不安にならなかった。

「萌さま、そろそろ17時でございますよ。

……那李さまは、とても萌さまを愛してらっしゃるので…すぐ、あ、いえ、なんでもありません」