帰り際。 「ここで、とりあえずさよならだな」 「うん」 「それだけか?」 「…うん」 何か言ったら、わがまま言っちゃいそうで。 だから、うんしか言えなかった。 「バーカ、暗い顔し過ぎ。なんかお前勘違いしてるぞ。 別に別れるわけじゃねぇ。 お前がちゃんと学校行って、友達とたくさん笑えば卒業なんてすぐだ。 それに、離れても…お前はずっと俺様の隣だ。それだけは忘れんな」