懐かしいホテル。


この最上階の部屋に、那李のお父さんが…



「俺様の後につけ。服でもなんでも掴んどけ。離すなよ」


「……うん」



前みたいな、弱くて馬鹿なあたしじゃない。


あたしは、那李を信じてるから。


お父さんも、守る。




「行くぞ」


「うん」