前から長谷川さんの声が聞こえ、バッと那李から離れた。 見られてた!? 見られてたかな!? てか…ん? まもなく到着って…どこへ? 「今から、親父も誰も知らない場所に、2人で隠れる。少しの間、我慢な」 「え…」 「ホテルだから設備も整ってる。安心しろ」 ほ…ホテル…? 「長谷川さん…は?」 「長谷川?いるわけねぇだろ。二人だけだ、大丈夫だろ」 はぁぁい!?