『出るの遅ぇ!俺様を待たせんじゃねえ!』



あたしの、大好きな人。



俺様で、意地悪で、




とってもかっこいい人の声が聞こえた。



「……あ、あの…」

『何泣いてんだよ。今から迎えに行くから、三秒で支度しろ』



「えっ……」



電話が切れ、呆然としてる間もなく…




外からエンジンの音が聞こえ、気づいたら、外に向かって走っていた。