長谷川さんの運転で到着したところは… 近くにいると絶対最上階まで見えないような高層ビル。 「親父の傘下の企業が経営してるホテルだ。ここの最上階に親父はいる」 那李に案内され、エレベーターの前で止まった。 「親父に何言われても、しょげるなよ。お前さっき、頑張るねっつったんだから」 「うん…!…」 とは言ったものの…、不安ではある。