「那李は…素直だね…」 「はぁ?っていうか、触るんじゃねぇ!」 「照れてる〜」 「やぁめろっ!」 那李のお屋敷に着くまで、こんな感じの他愛もない話をしてた。 「早く夕飯済ませるぞ。萌」 突然、突拍子もなく那李が言った。 「…何か、あったの?」 「何か…って、決まってんだろ? 続き、いつも続きで終わるだろ? 今日こそは、だからな」