萌が、やすやすと俺が他の女を助けるのを勧めた、なんて…何考えてんだよ。 俺だったら許さねぇし、あんなことは絶対言わない。 ……それでも、やっぱり様子を見にいったのは、ただ萌に頼まれたのが、断れなかった。 「……後で、だから」 「……アタシこそ…ごめんなさい…。今寝てるのに、起こしちゃ迷惑だよね…」 ……素直じゃん。 こういうとこに、 俺は、惚れた。