覚悟を決めた俺を見て、未空はバッと俺の手を握った。

「私も、命を賭ける!」

「え?」

「心晴君と、一緒に戦う。」

冗談を言っているようには見えなかった。

真剣な表情をした未空をじっと見つめ返す。


「なら、3人で頑張るかー。」


俺たちを見て、慧は突然ぐぐーっと両腕を上にのばして言う。

緊張感のない言い方に、俺は思わず笑いそうになる。

「やっぱ慧は緊張感ないな。」

「そうか?」

刹那、ぎゅるる~と腹が鳴った。

心晴は顔を赤く染めて自分の腹をおさえる。


「...何か食いに行くか。」

「そ、そうだな。」

「未空ちゃんは何食べたい?」

慧に問われて、未空は少し考えてから答えた。


「ラーメン!」