「女がいるじゃん!!」「もしや土方さん連れ込んでっ・・・」「何で女?ていうか、何あの服」なんて、それぞれいい加減な感想を声にしながら入ってきた者たちは皆、姫芽の見慣れない和服、そして腰に刀があったことは言うまでもない。



「それでっ?話ってのはやっぱこの子のこと?」



無駄に図体のデカイ隊士が「よいしょ」と腰を下ろしながら姫芽を指差した。



「あぁ」



低く、冷静な声の土方は、さっきまで言い争いをしていたとは思えないほど大人な空気を出していた。



「姫芽くん、ちょっと自己紹介してもらっていいかな?」



近藤の父親のような優しい口調に、素直に従った。



「さ・・・西園寺姫芽です」



小さな声で、恥ずかしそうに名前だけ名乗ると、後は任せたとでも言うように、土方を見た。




「昨夜、総司が巡察中声を掛けたら突然倒れたそうで、とりあえず屯所に連れてきた。どうやら話を聞く限り、未来から来たとのことだ」




「わ、私そんなこと言ってないわ!!」



途中その説明を否定しようと叫びを入れるが、それは土方の「黙ってろ」の一言であっけなく止められた。



「み・・・未来って・・・・どのくらい?」



まだ高校生くらいの顔つきの隊士がなぜか怯えながら問うた。