「新撰組は歴史でしょう?地理でも公民でもないわ」
「そういうんじゃなくてっ」
「あぁなるほど、そういうことね」
姫芽は勝手に解釈し、納得しながら説明を続けた。
「新撰組はほら、いつの時代の出来事だった?明治?鎌倉?室町?江戸?私たちからしたら歴史でしょう?どうしてそういうことも分からないの?」
テキトウに時代を言っていく姫芽を前に、土方の眉間の皺もまた増える。
「だから、何を言っている。今は文久4年であって江戸時代。新撰組が歴史を残していくのはこれからだ」
噛み合わない会話に苛々しながらも、土方は話す。
だが、話せば話すほど疑問は重なる。
「文久?江戸時代?貴方こそ何を言っているの?今は令和でしょう?」
「令和?」
「ついこの間元号が変わって…今は2019年で令和元年…」
「・・・・・・・・・・・・・は?」
瞬間、今までの言い合いが嘘のように静まり返った。


