路地には、人影はなかった。

ゆっくり歩きながら角を曲がった。

角を曲がった瞬間に、小さな男の子にぶつかりそうになった。

ごめんね。と言って避けて俺は、歩き続けようとした。

「おいちゃん、まだまだ大丈夫。

おいちゃんは水道が普及していたよ。

ブレスレットは、もう必要ない水道の蛇口は、開いたよ。」

俺は、子供のの方を見た。どこにでもいそうな4才か5才くらいの男の子だった。

目の光りが違うのに気付いた。

あの老人の目の光にそっくりだった。

俺は、男の子に話しかけようとすると子供は走って逃げながら言った。

「おいちゃんまだまだ大丈夫だよ。頑張ってね。」