もし違ったらどうしようとか、考える前に口が動いていた。
「俺と駒田って、友達だと思うか?」
だって思い描いていた「友達」と、俺の駒田との関係はぴったり当てはまる。
だけど俺には冷静な判断が下せないから、奏みたいな第三者に決めてもらうしかないんだ。
もし駒田に真偽を確かめて首を横に振られた時、俺はどうすればいいのかわからないから。
『アタシはわかんない』
ハッと目が覚めた気分だった。
『アタシが友達って言えば2人は友達になんの?違うくない、そーゆーの』
途端に顔が熱くなる。
熱が集まる。
つまり彼女は、甘えるなと。
俺に、そう言いたいのだ。


