「ん。それだけ聞ければ十分」
そう言って、仲谷くんはニコっと笑った。
そして、仲谷くんの顔がドンドン近づいてくる。
とりあえず目を閉じた。
この、キスをする瞬間ってのはどうも慣れない。
ゴッ!!!
「っ!!??」
頭に衝撃。
固いモノに頭をぶつけたらしい。
後ろをキっとにらむと、更衣室なので当たり前にあるロッカー。
私は、後ろに倒れそうになってたらしく、その時頭をぶつけたらしい。
やっぱ、キスってまだ慣れてないから恐いのかな・・・。
頭打っちゃうくらいだし・・・。
「ぷはっ。お前・・・ムードぶち壊しだな」
けっきょくキスは未遂。
はい、自分のせいです。
チキンな自分のせいです~~~。
あぁ、顔下げると仲谷くんの腹筋に目がいく~!!!
はい、ビビリでチキンですよ~っだ。
少し涙目でキっと、頭をぶつけたロッカーをにらんだ。
当然生き物じゃないから、反応してこないけど。
何か、鼻で笑われたような気がして少し腹が立った。
「なに、恐い顔してんの。麻友」
クスっと笑われた。
今日、笑われるの何回目になるかな・・・。
あぁ、悲しい、むなしい。
自分、バカみたいじゃんーーー!!!

