「ったく。お前が言い出すの待ってたんだからな」
少し呆れ気味の声。
そして、はぁっとため息。
「お前が焼かねーかな、とか思って。少し遊んでたんだよ」
「あ、遊んでた・・・!?」
人が必死に考えてたのに、あの行動はわざと!?
わ、私をもてあそんでいたわけ!?
イジワルだ・・・。
「ま、嬉しかったぞ。お前にもそういう感情があるってことがわかって」
「ひ、引かないの?」
「引かねぇよ。可愛いだろ。お前のヤキモチ・嫉妬」
抱きしめられたまま、ちゅーっとおでこにキスをされた。
うぅ、怒りたいのに怒れない。
私は握りこぶしを作った手を、スっと下に降ろした。
そして、抱きしめられるまま。
仲谷くんの体温を感じていた。
さっきまで水の中にいたのに、何で体温が温かいんだろう。
人肌って・・・こんなものなのかな。
「ったくよぉ、お前がさっさと言い出さないから、爆発しそうだっただろ」
「ば、爆発・・・!?」
私は、ハっとして、少し大きな声を出した。
「あぁ、男子共を1人づつ、溺れさせようとか思ってたけどな」
リアルだ。
考えがリアルすぎて、冗談とかに聞こえない。
多分、声のトーンからして冗談とかではないのだろう。
「な、何でそんなことを・・・」
「決まってんだろ。お前の水着姿見せたくなかったんだよ。アホ」
そう言われて、さらにギューっと抱きしめられた。
息が止まりそうなほど、ビックリして、少しの間意識がとんでいた。

