最終的には涙ボロボロで。
大号泣。
「昨日、言ったじゃん。意見しちゃダメだって」
「あ・・・・・・」
今、昨日言った仲谷くんの言葉の意味が分かった。
“麻友は水泳の授業の時。オレに意見しちゃダメだよ?”
それって、こういう意味だったんだ。
「でも、でもぉ・・・」
涙がとめどなく溢れて、発言すら苦しくて。
ノドと心臓の辺りが一気にキュゥってなって、苦しい。
静かな更衣室に、私の泣き声だけが響いた。
「意見しちゃダメって知ってるよ! でも、それでも。仲谷くんの周りに女の子がたくさんいるのとか、仲谷くんが女の子と嬉しそうに話してるのとか、イヤなの・・・!!!」
はぁはぁと、少し肩を上下させて私は何か、全部を言い出した感じ。
自分でも不思議なの。
こんな感情が自分の中にあることが。
絶対、黒くてぐちゃぐちゃしてそうな感情。
こんなみにくい感情・・・言いたくなかった。
絶対ひかれる。
絶対ドン引きされちゃうんだ。
あ、また泣きそうだ・・・。
その時、ギュっと体を抱きしめられた。
「おっせーよ。ば~か」
「え・・・」
意外な行動。
意外な言葉。
てっきり、ドン引きされて、ここに閉じ込められるかと思ってたから。

