これからの生活、本当は不安だらけだ。 もし父親の仇をとることができても、意味がないことくらい分かっている。 だが、何もしないよりはマシだと動いた結果だった。 「敵意むき出しすぎかな・・・?」 呟き、その場に腰を下ろす。 夜風が当たり、気持ちがいい。 咲希はそのまま眠りにつこうとした時だった。 「そこで何をしている」 真っ暗の中人影だけが見え、声が聞こえた。