ピアニストと野獣


『――――!?』



その瞬間周囲の女の子が一気にステージに注目した。



……まぁ少し期待するもんね…。



「ははっ!絶対お前らじゃねーし!」



「こら!変なこと言わないの!空!」



そう言って空の腕を叩いた。



『知秋の婚約者の方は今日来てくれています。

その方は










北河沙羅さんです!』




―――ん?



同姓同名?



キョロキョロ周囲を見渡すと視線が私に集まっている。



『沙羅ちゃーん!上がって来てー!』



明らかに私の方に言ってる!?



「沙羅、行くぞ?」



なぜか目の前まで来ていた西園寺に手を引かれ、ステージに上らされた。