俺のなかにひとつ、またひとつと彼女との思いでが 俺のなかいっぱいにあふれた。 目頭がかぁっと熱くなった。 「唯のことを頭から消す」なんて無理。 そんなわかりきった事実がくっきりと頭のなかに浮いてきた。 「あっ、あのっこれやっぱりいらないですっ」 気付くと 俺は店を飛び出してある公園にむかってはしる。 彼女とたくさんの時を過ごした公園。 俺は頭で考えず衝動的に向かっていた。