多田に訳分からない事をされるなら仕方ないが、望月にされるのはイヤだなあと僕は、少し思った。
四人は、背筋を伸ばした。

三年生が、一年生二年生が出たのを確認すると道場の扉に施錠した。

他の三年生も窓に段ボールを、張り付けていく。

三年生の中には、一年生の時や二年生の時にこの行事を味わった者もいた。

しかし、三年生になれば大会に出場となってもこの行事は免除される為に見た事が無い者のほうが多かった。

僕は、これから始まる事に緊張と恐怖を覚えた。

多田が、副主将の望月を呼んだ。

望月は、実力は多田と同じ位あったが、背が低く、タネキのようにずんぐりした体型だった。

非常に、無口で話す時に少しどもった。
ルックスもとてもイケメンとは、言えなかった。