暗がりの夜だから



「…僕の家にはちゃんと秘密のパヒュームがあるから。」

「…でも、ライトの大切なお守りなんじゃないの?…持ち歩きできるようにって…」

首にかけられたネックレスを外そうとする私の手を止め、ライトは言う。


…―吸血鬼の少年は、泣き虫な少女に約束をさせる。