暗がりの夜だから



「…へへっ♪僕のおばあちゃんがくれた大切な言葉なんだ。」

無邪気に笑うライトを見て、思わず泣き笑いをする私。


「…泣きたいときは、泣きたいだけ泣く。」

ライトの、おばあちゃんの言葉…―。

「…っふは♪これは僕からの言葉。んーと、体験談?とか言えばいいのかな?」

このときの私は、知らなかった。

ライトにも、お父さんとお母さんがいないってこと。

両親を想って泣くライトにくれた言葉こそ、あのライトのおばあちゃんの言葉だったんだ。