暗がりの夜だから





奥さんが目配せした窓の外には、仮装をしたまま駆け回っている子供たちがいた。



「“Trick or Treat.”よ。」



『え‥?』


「梨里も、ほら。言うの。」



奥さんに急かされて、私は小さくあの魔法の言葉をつぶやいた。