あれは、俺が怪盗をはじめて3年のハロウィンの夜のことだった。 あの日の俺もまた、盗みをしていた。 確かあの日に盗んだものは、街の宝石店から宝石を何点か。 店主のじいさんが、いい人で―…吸血鬼の仮装をして、ハロウィンってことを口実に店に乗り込んだ俺を温かい優しさで包んでくれた。 たぶん、じいさんは気づいてたよ。 俺が、まだ10歳でガキの俺が、宝石を盗もうとしていたのを。