「今朝、博士がお伝えした発見者です。」



あぁ、そういえばそんな事言っていた気がする


疲労が大きいのか
頭の回転がどうも鈍ってしまう



「相手は明日でも構わないと言っているので、今日は休まれては?」



少しだけ考えて、
僕は苦笑いを浮かべる

「なら、お言葉に甘えさせてもらいます」



「分かりました。
ゆっくり休んでください」

「あの!」


部屋を出て行こうとした興寺さんを慌てて引き止めた



今日1日、彼はずっと僕に付き添ってくれていた。

部屋が分からなかったり、
軽く施設の案内をしてくれたり
ずっと僕の車椅子を押してくれていたり、


少し無愛想だがとても良い人だ