缶コーヒーを飲んで、フーっと息を吐く。 「ふふ、何?俺の顔に何かついてる?」 「ううん」 「俺に会いたかった?」 お得意の自信満々な顔で私を見た。 「うん」 正直な気持ちなのに、胸が痛む。 私は何を迷っていたんだろう。 こんなにも大好きな人がいるのに。 「実は今日、お前に話さなきゃいけないことがあって」 深刻そうな顔をした片桐さんを見て、不安が襲う。 私があきら君とあんなことをしたから、神様が天罰を下すの? もしかして、片桐さんにフラれちゃうのかな・・・・・・