「何?なんかにやけてるけど」

「えっ?いや、なんでもないよ」

 思わず口元を抑えた。

 やばい、やばいよ、コレ。

 近くになれたって・・・。

 確実に俺、竜ヶ崎のこと気になっちゃってんじゃん。

 自覚した瞬間、胸がドキドキした。

 勢いよく机に突っ伏した。

「な、どうしたんだよ、佑久。おい」

 俺の行動に翔梧は驚いていた。

「いや、気にしないで」

 本当に気にしないで。俺、どうかしちゃったみたい。