そして、さっきの話通り、教室に入っていった。 少し間をあけて、俺も教室に入った。 「おい、佑久。どこ行ってたんだよ」 「え?理事長室だけど」 「理事長室?昨日の件か?」 「うん」 「それにしても長かったな」 「あー、うん」 あえて、屋上のことは言わなかった。言うと、また勝手に話を盛り上げ始めるから。 ふと竜ヶ崎を見ると、自分の席に座って、また鞄を枕にして寝始めていた。 寝過ぎだろう。