「さっ、教科書出してー。授業始めるぞー」 先生が手を叩き、ざわついていた生徒を自分の方へと注目させた。そして、教卓へと立ち、チョークを握り授業を始めた。 自分の机から、教科書や筆記用具を出した。 『来なければ平和』 翔梧の言葉が頭の中をぐるぐると回る。 じゃあ、来た時どうなるんだよ。と、自問自答してみる。 俺はただ、平々凡々な毎日が送れたらそれでいいんだ。